臨床死生学・清水哲郎さんインタビュー、医師や看護師の『臨床倫理』について

2011年12月04日 07:00 | ニュース

読売新聞で死にゆく人や、死別の悲しみを抱えた人のケアについて考える「臨床死生学」の研究者、清水哲郎さんのインタビューが掲載されています。

生と死が隣り合わせにあった被災地の人々の「こころ」について語っています。

インタビューの中で、震災の際、患者を助けるために犠牲になった医師や看護師、そして残された医師や看護師の話がありました。

■臨床死生学・清水哲郎さんインタビュー全文(2)被災地の「同」と「異」
http://www.yomidr.yomiuri.co.j……p?id=50731

――今回の震災でも、お年寄りを説得したり、避難を手伝っていたりして逃げ遅れた人たちがいたようですね。

画像の拡大
 「友人の在宅医の所でも、訪問看護師が、地震の後、体の不自由な担当患者の家に駆けつけ、戻って来た家族と一緒に患者さんを2階に押し上げたところで、津波に襲われて亡くなりました。医師はほかの看護師たちに『今度そういうことがあったら逃げて』と話したところ、『それはできない』と言われたそうです」

 ――どう考えればいいのでしょう。

 「医師や看護師、介護職などの仕事には、そういう責任感がついて回るのでしょうね。弱い人を助けようとする人たちの行為や気持ちは尊い。しかし、てんでに逃げた人が間違っているわけではない。生き残った人には『あなたは正しかった。津波てんでんこだよ』と言い続けるしかないのだと思います」

 ――清水さんは、この被災者の状況をご自身の研究と重ね合わせて考察されていますね。

 「医師や看護師は、医療活動をする時、患者や家族に対してどういう対応をするべきかを常に考えながら行動しています。これが『臨床倫理』ですが、私は、人間同士の関係を『同の倫理』『異の倫理』という考え方で分析しています。『同の倫理』は、『相手は自分と同じだ、仲間だから、助け合って生きよう』という考え方で、患者と家族は当然『同』が強い。一方、『異の倫理』は、『自分と相手は異なる。別々だから、互いに干渉しないで生きよう』という考え方で、医療者は、患者に対して、この二つの考え方をブレンドして接しています。この『ブレンド』は、医療現場に限らず、あらゆる人間関係で言えることです。」

One thought on “臨床死生学・清水哲郎さんインタビュー、医師や看護師の『臨床倫理』について

  1. nurse_time

    ナースの時間。: 臨床死生学・清水哲郎さんインタビュー、医師や看護師の『臨床倫理』について http://t.co/QOkHlDO9

Comments are closed.