看護師の長時間夜勤 違法に近い実態も

2011年08月18日 11:00 | ニュース

東京新聞で、看護師の長時間勤務を取材した記事が掲載されていました。

労働基準法は使用者に対し、休憩時間を除いて1週間に40時間を超えて働かせることや、一日に8時間を超えて働かせることを原則、禁止しています。これを超える場合は時間外労働となり、残業代が発生します。
ただし不規則な業務もあるため、同法には「変則労働時間制」の規定もあります。

「労働組合との協定や就業規則があれば、1カ月以内の一定期間で平均週40時間を超えなければ、残業代を払わずに労働させることができる。」

多くの病院では、この制度が採られています。

二交代の夜勤は、午後4時半ごろから翌日午前9時半ごろまでの勤務が一般的。1時間の休憩がある場合、勤務時間は16時間。1週間の残り5日間の労働時間を計24時間以内にすれば、形式上は違法となりません。

ただ、「労働内容は違法に近い」と指摘する人もいます。

労基法では、労働時間が8時間を超える場合は、少なくとも1時間の休憩をが必要ですが、法定の休憩時間が「まったく取れていない」「あまり取れていない」場合も多くあるようです。

長時間勤務とともに看護師を悩ませるのが頻繁な夜勤。
1992年に定められた看護職員確保法の基本指針は、三交代の場合「夜勤は月8日まで」、二交代は「月4日まで」としていますが、拘束力のない努力規定。
医労連の2010年調査では、三交代で9日以上の夜勤をしている看護職員は23%。十日以上も約10%。二交代では33%が指針に抵触していたそうです。

皆さんの病院はどうですか?

■看護師の長時間夜勤 違法に近い実態も
http://www.tokyo-np.co.jp/arti……00088.html

七月二十二日の本欄で、病院に勤務する看護師の長時間夜勤の問題を取り上げたところ、「長時間の勤務体制は違法では?」との問い合わせが寄せられた。長時間夜勤をめぐる法規制の現状を調べた。 
 「私は民間病院に勤める介護士です。私の病院でも看護師の夜勤は十六時間勤務で、記事と同様に患者の急変があれば、ほとんど休憩は取れず、とても疲れるとの声を聞きます」
 長時間夜勤への疑問を寄せたのは、愛知県の三十代の男性介護士。自身も看護師と同じように夜勤で十六時間勤務をこなし、毎回、大きな疲労を感じるという。
 労働基準法は使用者に対し、休憩時間を除いて一週間に四十時間を超えて働かせることや、一日に八時間を超えて働かせることを原則、禁止している。これを超える場合は時間外労働となり、残業代が発生する。
 ただし不規則な業務もあるため、同法には「変則労働時間制」の規定がある。労働組合との協定や就業規則があれば、一カ月以内の一定期間で平均週四十時間を超えなければ、残業代を払わずに労働させることができる、とする規定だ。多くの病院では、この制度が採られているという。
 二七月二十二日の本欄で、病院に勤務する看護師の長時間夜勤の問題を取り上げたところ、「長時間の勤務体制は違法では?」との問い合わせが寄せられた。長時間夜勤をめぐる法規制の現状を調べた。 (佐橋大)
 「私は民間病院に勤める介護士です。私の病院でも看護師の夜勤は十六時間勤務で、記事と同様に患者の急変があれば、ほとんど休憩は取れず、とても疲れるとの声を聞きます」
 長時間夜勤への疑問を寄せたのは、愛知県の三十代の男性介護士。自身も看護師と同じように夜勤で十六時間勤務をこなし、毎回、大きな疲労を感じるという。
 労働基準法は使用者に対し、休憩時間を除いて一週間に四十時間を超えて働かせることや、一日に八時間を超えて働かせることを原則、禁止している。これを超える場合は時間外労働となり、残業代が発生する。
 ただし不規則な業務もあるため、同法には「変則労働時間制」の規定がある。労働組合との協定や就業規則があれば、一カ月以内の一定期間で平均週四十時間を超えなければ、残業代を払わずに労働させることができる、とする規定だ。多くの病院では、この制度が採られているという。
 二交代の夜勤は、午後四時半ごろから翌日午前九時半ごろまでの勤務が一般的。一時間の休憩がある場合、勤務時間は十六時間。一週間の残り五日間の労働時間を計二十四時間以内にすれば、形式上は違法とならない。
 ただ、関係者は「労働内容は違法に近い」と指摘する。
 労基法では、労働時間が八時間を超える場合は、少なくとも一時間の休憩を与えなければならない。ところが日本医療労働組合連合会(医労連)が、組合員の看護職員を対象にした二〇〇九年の調査では、法定の休憩時間が「まったく取れていない」「あまり取れていない」の合計が約三割に上った。人手が足りず、患者の状態によって休憩が吹き飛ぶ場合が少なくないようだ。
 時間外労働をした看護職員の三分の二が、残業代が支払われない違法な「サービス残業」をしたとも回答した。超過勤務の申請に、上司や病院の「無言の圧力」があることなどが要因という。
     ◇
 長時間勤務とともに看護師を悩ませるのが頻繁な夜勤。一九九二年に定められた看護職員確保法の基本指針は、三交代の場合「夜勤は月八日まで」、二交代は「月四日まで」としているが、拘束力のない努力規定。医労連の一〇年調査では、三交代で九日以上の夜勤をしている看護職員は23%。十日以上も約10%いた。二交代では33%が指針に抵触していた。
 医労連の中野千香子副委員長は「タクシーやトラックの運転手には、事故防止などの観点から拘束時間や運転時間、休息時間などの厳しい規制がある」と指摘。「看護師や医師は、患者の安全に携わる職業にもかかわらず、特別な規制がない」と語る。
 国際労働機関(ILO)の看護職員条約では、看護師など夜勤労働者の労働時間を一日八時間、週三十二時間以内、勤務と勤務の間隔を十二時間以上としている。日本はこの条約を批准しておらず、中野さんは「日本も条約の基準に沿った規制をすべきだ」と提言している。

<病院の看護師の勤務>
病院では昼間の「日勤」と、夕方から午前0時ごろまでをカバーする「準夜勤」、その後、朝までをカバーする「深夜勤」の3交代制が主流。最近は日勤と、夕方から翌朝までをカバーする夜勤の2交代制が増えている。交代の夜勤は、午後四時半ごろから翌日午前九時半ごろまでの勤務が一般的。一時間の休憩がある場合、勤務時間は十六時間。一週間の残り五日間の労働時間を計二十四時間以内にすれば、形式上は違法とならない。
 ただ、関係者は「労働内容は違法に近い」と指摘する。
 労基法では、労働時間が八時間を超える場合は、少なくとも一時間の休憩を与えなければならない。ところが日本医療労働組合連合会(医労連)が、組合員の看護職員を対象にした二〇〇九年の調査では、法定の休憩時間が「まったく取れていない」「あまり取れていない」の合計が約三割に上った。人手が足りず、患者の状態によって休憩が吹き飛ぶ場合が少なくないようだ。
 時間外労働をした看護職員の三分の二が、残業代が支払われない違法な「サービス残業」をしたとも回答した。超過勤務の申請に、上司や病院の「無言の圧力」があることなどが要因という。
     ◇
 長時間勤務とともに看護師を悩ませるのが頻繁な夜勤。一九九二年に定められた看護職員確保法の基本指針は、三交代の場合「夜勤は月八日まで」、二交代は「月四日まで」としているが、拘束力のない努力規定。医労連の一〇年調査では、三交代で九日以上の夜勤をしている看護職員は23%。十日以上も約10%いた。二交代では33%が指針に抵触していた。
 医労連の中野千香子副委員長は「タクシーやトラックの運転手には、事故防止などの観点から拘束時間や運転時間、休息時間などの厳しい規制がある」と指摘。「看護師や医師は、患者の安全に携わる職業にもかかわらず、特別な規制がない」と語る。
 国際労働機関(ILO)の看護職員条約では、看護師など夜勤労働者の労働時間を一日八時間、週三十二時間以内、勤務と勤務の間隔を十二時間以上としている。日本はこの条約を批准しておらず、中野さんは「日本も条約の基準に沿った規制をすべきだ」と提言している。